メイキング・トーク 
「『ハリネズミの家』から『ハリネズミの家』へ」
「『アグリー』の美学とインタラクティブ・アニメーション」

《ハリネズミの家》11月4日 14:50~ シアター2
《アグリー》11月4日 17:00~ シアター2

アニメーションの「今」をもっと深く、面白く。インターナショナルコンペティション来場作家によるメイキングトーク!

カナダ国立映画製作庁(通称:NFB)とボノボスタジオ(クロアチア)と共に作られた最新作、『ハリネズミの家』の制作プロセスについてのメイキングトーク。お気に入りだった子供向けの物語を、いかにしてコマ撮りアニメーションに仕上げていったのかをお話いただきます。

制作の初期段階から、フェルトの彫塑とアニメートというテクニックやデザインの選択、想像力を養う森の世界を作り出す喜びまで!オリジナルの原作と同じように、タイムレスな映画を作り出そうとする努力の背後にあるものを一緒に見ていきましょう。 (本作品は、インターナショナルコンペティション ファミリープログラムで上映されます。)

監督プロフィール

エヴァ・ツヴィヤノヴィッチ

エヴァ・ツヴィヤノヴィッチは環境やキャラクターに内在するストーリーテリングにフォーカスするアニメーター兼映画監督である。コンコーディア大学卒業後、2本のインディペンデント作品を制作・監督し(2013年の『Seasick』および2010年の『Once upon Many Time』)、NFBのホットハウスプログラムにも参加した(2011年の『Kiss』)。触覚が持つ没入の力に魅了され、エヴァはフェルトの毛糸、水彩、パステルを素材として用いるが、同様にデジタルメディアにもよく通じている。エヴァの活動領域はドキュメンタリーおよび人形アニメーションからビデオゲームまで幅広い。最新の冒険である『ハリネズミの家』はNFBとボノボスタジオによるコマ撮りアニメーションで、バルカン半島でよく知られたおとぎ話が原作である。

guest

作品情報

監督:エヴァ・ツヴィヤノヴィッチ

2017年/カナダ、クロアチア/0:10:00

過酷で自発的、そしてインタラクティブなモデリングとテクスチャー作り、そしてアニメーションのメソッドを全て包括するのが、『アグリー』の背後にあるメイン・コンセプトです。このメイキングトークでは、最終的に辿り着かれた「醜い(アグリー)」見た目と、アニメーションへのアプローチへと至るまでのプロセスとアイデアのデベロップメントに、焦点を当てていきます。

『アグリー』におけるアニメーションは、人形の操作とコンピュータの動的なシミュレーションの組み合わせであり、物理的な正確さとその破壊のあいだで変化します。『アグリー』のキャラクターは、それぞれの部品が動的につながりあうようにビルドされたラグドールでできています。キャラクターが周囲の環境に反応するようにできるために、身体のパートはシミュレーション上の糸によるアニメーションのコントローラーとつながりあう。こういったかたちで作るアニメーションは、現実に置ける映画制作にも似ています。まるで現実の俳優のように、コンピュータはアニメーターによって設定されたアクションを追っていきます。その結果として生まれるのは、予期せぬ、リアルで、壊れた、個人的な結果なのです。 (本作品は、インターナショナルコンペティション3で上映されます。)

監督プロフィール

Nikita Diakur

ニキータ・ディアクルはドイツ・マインツ在住のロシア生まれの映画作家。ロンドンの王立芸術院でアニメーションを学び、卒業制作の『〜』は無数のアニメーション映画祭で上映された。本作はインターネット上で有名な物語に影響を受け、コンピュータのシミュレーションのプロセスを通じてアニメーション化されている。

guest

作品情報

監督:Nikita Diakur

2017年/ドイツ/0:11:54