Jill

ストーリー

『ジル』は、反抗的な漫画的身体という考えを追求する。ギャラリーの空間もしくは実験用のラボを想起させる白い部屋を舞台として、どこからか響く声がジルを命令に従わせようとする。ジルは、スラップスティックで消耗してしまった様子を見せるカートゥーンであり、痛みを感じないように思える身体はボコボコになっている。この作品は、創造者と創造物の間に存在するダイナミクスや相反する関係について語る。同時に、恐竜ガーティーだったり、フランケンシュタイン博士とその創造物のあいだの非対称的な関係を思い起こさせる。

監督プロフィール

Lilli Carré

リリ・カレはロサンゼルスを拠点としている。彼女の作品は、サンダンス映画祭やエジンバラ国際映画祭、アニメーター・フェスティバル、アナーバー映画祭、IFFRなどで上映された。 2010年には、アイワークス実験アニメーション映画祭の共同設立者となる。彼女の絵画、アニメーション、彫刻は、最近ではシカゴ近代美術館、ウェスタン・エキシビジョンズ、コロンブス美術館での絵画で展示されている。ノースウェスタン大学の芸術理論・実践学科で学士を、シカゴ美術館附属大学で修士を取得した。

作品情報

監督: Lilli Carré
2016年 / アメリカ / 0:06:49